TIME号を組む際に、高Aさんのご好意で譲って頂いたコンパクトクランク。
装着前から「なんとなく良いんだろうな」と思っていて、 使ってみると確かに良いことは実感できているのですが、 「いったいなにがどういう風に、どんな感じで良いのか?」 が気になってきたので、 今日は、ちょっと気合いを入れて調べてみました。 まず、はじめに比較した2台のスペックはこんな感じです。 【TIME号/コンパクト】 ・フロント:50-34 ・リア :11-12-13-14-15-16-17-19-21-23 【鉄下駄号/ノーマル(?)】 ・フロント:52-39 ・リア :12-13-14-15-17-19-21-23-25 次に、上のギア比を基に、ケイデンス95rpmで走った際の速度を こちらで計算し、結果をグラフにまとめてみました。 【結果のグラフ】 (コンパクト=オレンジ系 ノーマル(?)=青系です) 乗っていて、漠然と感じていたメリットは ・登りが軽くなる ・クロスレシオになる 同時に、デメリットとして ・最高速は遅くなっているだろう と思っていたのですが… グラフを見てみると、 ・登りが軽くなる ・クロスレシオになる ・最高速も速くなる (※踏むことが出来れば。ですが…) と、全てが良い結果になっていることにびっくりです。 ま、比較対象がティアグラの9速なので、 全てが良くなることは当たり前かも知れませんが、 「登りが軽くなったうえに、下りでも速くなってた」とはうれしい誤算です。 しかし、ちょっと良くないことも発見しました。 コンパクトを装着する前に 「フロントを変速するときに、リアのギア比を合わせるのが大変」 と聞いていたのですが、まさにその通りでした。 (ここから先は、グラフ中に加えた赤と青の半透明の帯に注目です。) 例えば、登りにさしかかり、フロントをインナーに落とす際に必要となる リアの変速数を比較すると(25~30km/h位の場合。下の帯) ・コンパクト:4段(9速→5速) ・ノーマル :3段(8速→5速) となり、今までより1段多くギアを変える必要が出てきます。 さらに、例えば下りにさしかかり、フロントをアウターに上げる場合は もっと差が出てくる可能性が…(35~40km/h位の場合。上の帯) ・コンパクト:5段(1速→6速) ・ノーマル :3段(2速→5速) なんと、今までより2段も多くギアを変える必要があります。 確かに、突然ノーマルから予備知識ナシにコンパクトに変更すると 合わせるのは大変そうです。 しかし、『クロスレシオになる』という恩恵の副産物なので 純粋なデメリットだけではないし、個人的には ・フロント/アウター→インナーの時は「4段」 ・フロント/インナー→アウターの時は「5段」 と、完全にフロントの動きに合わせて 規則的に変速してしまえば良いのかな?と思います。 どちらにしても今回の研究(?)でモヤモヤしていた疑問が 結構はっきりとした数字で把握できたので、 調べてみて良かったなと思います。 【まとめ】 「コンパクトはスプリントで…」という意見もありそうですが、 スプリントに至るまでの道のり全てがクロスレシオになるメリットも 個人的にはかなり大きいと思います。
by paburica
| 2008-08-08 00:51
| 自転車
|
ファン申請 |
||